"体感"による各種チューニンググッズの効果測定は、どうしてもプラシーボ効果(先入観念や思い込み)が入ってしまいます。また、効果が同じであっても、人によって感じ方が異なりますので、「体感レポート」は参考にはなるものの、全面的に信用までは出来ないものです。 特に「SEV」や「ピラミック7」等の「まゆつば系グッズ」は、他の方にどんなにスゴイ、素晴らしいと言われてもなかなか信用できません。また、自分で体験し効果を感じたとしても「思い込みでは!?」と自問自答、半信半疑になってしまいますし時間が経つと効果が判らなくなってしまいます。そこで「数値(データ)で確認(証明)するしかない」と考え、 検証データ第一弾として「シャーシダイナモ計測」 を思いつきました。「論より証拠」という事です。 ※パワー系のチューニンググッズ装着時にデータを追加していきたいなぁ、、、と考えています。お金がかかるのでわかりませんが、、、 |
商品名 | シャーシダイナモメーター(Chassis Dynamo Meter) ※シャーシダイナモは、シャーシーダイナモ、シャシダイナモ、シャシーダイナモ、または略してシャシダイとも呼ばれます。他にパワーチェックと称される事もあります。 |
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メーカー | DynaPack | ||||||||||||||||||||
型番 | DynaPack5000(4WDモデル) | ||||||||||||||||||||
製品仕様 | シャーシダイナモメーターは馬力/トルク計測機の一種です。一般的なローラー式シャーシダイナモとは異なり、車両のハブに直接「油圧式パワー吸収ユニット」を取り付けて計測するタイプのシャーシダイナモメーターです。これによりより正確なデータを採取する事ができます。 →
詳細はこちら 欠点はと言うと、計測料金がローラー式よりダイナパックの方が高い事です。 一般的な1回の計測料金は、 ローラー式 → 5,000円(税込み5,250円) ダイナパック → 10,000円ぐらい が相場です。 |
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価格 | 測定利用金 10,290円/1回 (2WD車の場合) ※4WD車はたしか15,000円ぐらいだっような、、、 |
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動機 | 「たいち」さんのご好意ににより、VX-ROMをお借りする事が出来ました。そこでVX-ROMとノーマルECUを比較する為に、シャーシダイナモ計測を行う事を計画しました。 一般的なシャーシダイナモはローラー式(サクラダイノ、BOSCH等)です。ローラータイプのシャシダイは、計測時に後方より側から固定(引っ張る)する必要があり、「リア牽引フック」が必須です。ところが、jtのセルシオには、社外マフラー交換時にリア牽引フックを取り外している為、計測不能である事が判明しました。 半ばシャシダイ計測を諦めていたところ、ある日たまたま立ち寄ったスーパーオートバックス高岡店に、ダイナパック(DynaPack)シャーシダイナモが置いてありました。聞いてみると、 1)リアの牽引フックが無くてもOK 2)写真撮影OK 3)VX-ROM、ノーマルECUの2回計測でも料金は1回分 ※2),3)については正式ではないかもしれませんので、高岡店に来店される場合は個別に交渉願います。 「こっ…これは計測するしかない!!〜」と言う事で、急遽シャシダイ計測する事になりました。 |
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作業 | スーパーオートバックス高岡店 石川県の右隣の県です。←こう言わないと判らない(^^;; |
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注意事項 | シャシダイ計測はエンジンを全開にする為、車に不具合が出る場合もあるようです。その場合でも基本的に*自己責任*で処理しなければなりませんのでご注意ください。 ■主なトラブル事例 ・エンジンブロー、ミッションブロー ・各種警告灯の点灯 →前輪停止のまま後輪のみ回転させるため、賢い車は「ABS警告ランプ」付きっぱなしになる場合がある。10セルシオは賢くなかったのか、問題ありませんでした、、、(^^; ■シャシダイ前の自己チェック ・エンジンオイルは新しい方が良い ・冷却水量 ■パワーチェックが出来ない車輌 共通(ローラー式/ダイナパック方式) ・特殊な出力制御付き車両 ※(10セルシオの場合は、TRC OFFで計測OK) 以下はローラー式 ・極端に車高の低い車 ・牽引フックの無い車 ・スタッドレスタイヤを装着している車(バーストする危険性が高い) |
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主なシャーシダイナモの種類 |
シャシダイの歴史が最も長いのは、ボッシュ(BOSCH)です。そのためボッシュ(BOSCH)の計測値が業界の基準となっている傾向があります。 一般にボッシュ(BOSCH)やサクラダイノの計測値は、ダイナパックの計測値の1.2倍前後の値となります。 その為、計測値が高く表示してくれる、ボッシュ(BOSCH)やサクラダイノを選択する方もおられるようです。ただしただし精度はダイナパックの方が上です。
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その他 | ・全国のダイナパック(DynaPack)設置店 ・ダイナパック(DynaPack)計測デモビデオ |
感想(Impression)はページ末です。
写真レポートの参照順について(新しいウインドウが開きます)シャーシダイナモ(ダイナパック)計測準備 | ||
スーパーオートバックス高岡店(富山県です。石川県右隣の県です、、、 ) |
「アライメントテスター」の看板の真下にダイナパックが常設されています。 |
ダイナパック(DynaPack)コンピュータのコンソール画面。 |
パワー吸収ユニット横の『DynaPack5000』のロゴ |
測定器に入っていきます。ドキドキ、ワクワクです。 |
測定器に入っていきます。 |
定位置に停車。乗車しているのは、担当して頂いた池○さん。気さくな方で、比較(VX-ROM/Normal)計測、写真撮影など、いろいろ便宜を図って頂きました。有難う御座いました。 |
駆動輪側(後輪)をジャッキアップして、ホイール(後輪2ケ)を外します。 FF車は、前輪をジャッキアップします。 |
ハブに、パワー吸収ユニット接続用のハブアダプターを取り付けます。 ※作業されているのはピットの○上さん。感じのよい方でとっても親切な方でした。 |
ダイナパック(DynaPack)計測用ハブアダプター。FF車は前輪に装着します。 |
パワー吸収ユニットの軸受け部 |
ハブアダプターと軸受けをドッキングさせます。高さの調整がなかなか合わず、結構大変そうでした。 |
反対側(右側)も同様です。 |
パワー吸収ユニット |
ハブアダプター(左)とパワー吸収ユニット(右) |
ハブアダプタとパワー吸収ユニットをドッキングさせます。4WD車の場合は、4輪ともドッキングさせます。その分計測料金も高くなります。 |
駆動輪とパワー吸収ユニットをドッキングさせたら、ジャッキを降ろします。 |
駆動輪側(後部)の準備完了です。 |
駆動輪側(後部)準備完了! |
最後に、エアインテーク部に「温度センサー」を貼り付けて、車側の事前準備作業完了です。ここまで20分〜30分ぐらい掛かりました。 |
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ダイナパック(DynaPack)コンピュータの機械は、DOS/V機で、OSはWindows2000でした。 |
ダイナパック(DynaPack)コンピュータのホーム画面です。 → 詳細な画面説明はこちら |
エンジンを高回転(6000rpm)させる為、クーリング用の大型ファンをラジエータ前に設置します。大型ファン左のタル状の黒い物体は、パワー吸収ユニットの冷却装置です。 |
いよいよ計測開始ですっ!!! ★計測の様子は↓のムービー(動画)をご覧下さい。 |
計測中のダイナパック(DynaPack)コンピュータ画面です。 → 詳細な画面説明はこちら |
ダイナパック計測ムービー(動画) | ||||
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 |
補足 ※上記5回の動画は、テスト計測、本計測両方も含んでいます。 ※ ドライバーはスーパーオートバックスの方です。 |
作業時間 | 約1時間 | ||||
満足度 | 70点 ★★★★★★★☆☆☆ | ||||
感想 | UCF10前期セルシオのカタログスペック
当時の雑誌にUCF10ダイナモ計測データが掲載されていたそうで、それが220PSぐらいだったそうです。(「たいち」さんより) また、いつも乗車していても常にパワー不足を感じているので、200PSはおろか180PSも怪しいんではないかと感じてました。 以上のことから、「目標180PS」でシャシダイ計測に挑みました。 計測前は、期待と不安(壊れる)でハラハラしましたが、問題は全くありませんでした。計測結果は上記の通りです。 データシートの感想ですが、心配していた!? 180PSを見事クリアし、195PS〜197PSを叩き出しました。 前述の「主なシャーシダイナモの種類」の倍率(tcf)より、一般なボッシュ(BOSCH)やサクラダイノの計測値に換算すると、 195PS x 1.2倍(tcf値) = 234PS 30.3kg・m x 1.2倍(tcf値) = 36.36PS となります。こう見ると上々の結果です。トルクに至ってはカタログスペック通りです。 # でも乗車の感覚からは、とても234PS馬力とは思えないですが、、(^^;; これを検証するために、ボッシュ(BOSCH)のローラー式シャーシダイナモ計測したいところですが、リアの牽引フックが無い為確認できません。 →計測した事がある方おられませんか? ここまできたら、ダイナパック計測で、200PSをクリアしたいですね。 200PS x 1.2倍(tcf値) = 240PS #でもどうすれば、、、(^^;; 同じメーカーの同じ機種でも、それぞれ個体差があるため、計測値がまちまちになってしまうこともあるそうです。比較データ採取目的でシャーシダイナモを利用する場合は、同一装置(同じ機械)で揃えた方が良いようです。 また高岡(富山県)まで行かねば、、、、、遠い、、、(^^;;東京から |