| 県名/補足(年式,Grade):[愛知県 H10 C] 車両型式:[20/21後期]
> どうして、これで直ってしまうか
を書きます。 SPECIAL KAZUさんの写真を拝見し、接点の色が銅そのものであることと、そのサイズの大きさを知り、これでは、微少電流に対しては、長期の使用は無理だろうと私は思ってしまいました。また、その大きさから、この接点は、大電流用と言えるくらいで、2桁アンペアの電流を、流すことをしても接点が焼けることはなかろう、とも思いました。
この時代のトヨタ車には、接点や、ガルバニック腐食に対して、対処の甘い設計がまだ残っていましたが、このスイッチはまさにその一つなのでしょう。銅に微少電流を流すのは、 ”接点の自己クリーニングがなされないため、接触抵抗が増加し、微少電流の入り切りができなくなる可能性あり”と
添付資料の、日本開閉器工業株式会社発行 「新・操作用スイッチの基礎」 http://www.nikkai.co.jp/pdf/sw-kiso_ver07.pdf の7ページに記述されているようなことが起きてしまいます。
インジケーターランプとECUの駆動信号を合わせても、mAオーダーですから、電流による接点のクリーニングは期待しきれず、接点グリスを塗っていても、長期の信頼性は確保しきれるものではありません。それで、このスイッチの交換がやがて、必要になるのでしょう。
12Vの車用バッテリーと12V 55Wの電球を使い、突入電流を利用して、接点のクリーニングを私は試みましたが、結果は大成功でした。まだ4ヶ月の実績しかありませんが、多分、この先も当面は大丈夫かと思います。もし、駄目になったら、また、別途報告します。
対処前には、数十Ωあった接触抵抗も、処置直後に、殆ど0.1Ω以下になって、最近、再測定しても、小数点以下を保っています。この様子なら、当面は大丈夫でしょう。
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